音楽はタイムマシーン

8日の夜は7th Heavenへ。
コザにある素敵なライヴハウスです。
今夜は このような内容でした。
沖縄に来て、慣れてきました。
そう…普通にトリビュートなんです。
コピーでもカバーでもない…
わざわざ銘打つことはしないのです。
今宵はディープパープルと
レインボーです。
昨年の忘年会ライヴで沖縄のロックの
深さやパワーに圧倒されたのが
昨日のことみたいです。
この日は3部構成でした。
トップバッターはジョージ紫さんと
息子さんのRay(ヴォーカル)さん
LEON(ドラム)さんが同じステージに
立つという何度見ても素敵な
オープニング。
ハイトーンでストレートなヴォーカル。
物凄く楽しそうに叩くドラム。
音楽でも繋がっている家族って
憧れます。
日本に何台こんなに貴重なハモンド
オルガンがあるんだろうなんて思います。
そんなハモンドオルガンを知り抜いて
自由自在に迫力ある演奏を
目の前で、それも近くで聴けるのです。
それだけで沖縄に引っ越して来た価値は
十分あります。
もっと早くに引っ越して来れば良かった
とか思います。
諸々の都合で身動き出来なかったので
物事には時期があったのかとも
思います。
皮肉な物で、せっかく引っ越したのに
今度は諸事情で自分の音楽活動が
出来なくなってしまい、
今は時期を待って希望を持とうと
思っています。
リリース直前で変更になった音源も
何とかしなくては……
なんてチラっと思いながら見ていると
1部が終わってブレイクして2部へ。
ジョージさん以外のメンバーが
入れ替わり、2部のヴォーカルは
Michiさん。
幾つもヴォイスとビブラートを
持っている安定したスーパーウーマン。
印象的だったのは「Child in Time」
この歌の歌詞って、なかなかなんです。
まるで今を生きる子供達へ、みたいな
啓示みたいな内容です。
イアン・ギランは冷戦を歌っている
みたいな事を何かで言っていたと
思います。
しかし、これって現代に痛いほど
ヒットしている内容です。
内容を簡単に書くと私の訳なので
アバウトですが…
「愛しき今を生きる子供達
 あなたはラインを見るだろう
 そのラインは善と悪の間に引かれている
 盲人を見なさい、世界に銃を打っている
 弾丸は飛び、甚大な被害を与える
 あなたが もし悪を行なってきたなら
 ああ、主よ
 そして飛んで来る鉛の銃弾に
 被弾したことがないなら
 目を閉じた方がいい
 頭を垂れ跳弾を待つことになる」
こんなニュファンスでしょうか。
シャウトの部分が、とても意味深に
感じます。

そして3部はKenichiさん。

軽く余裕たっぷりに、いきなり独特の世界を
作ってしまいます。
本当に毎回思いますがミュージシャンの
レベルの高さとクオリティの高さを
感じさせられます。

 

Kenichiさんのステージでは
Rainbowの「Stargazer」が
ありました。
これは私にとってタイムスリップ
した感覚になりました。
音楽は、時々怖いほど
その人の記憶や思い出を引き出したり
タイムマシーンに乗ったような
不思議な懐かしさを呼び起こします。
ステージが、あまりに素晴らしくて
何の違和感もなくRainbowが
初来日した1976年12月16日の武道館
夜の部に居る気がしました。
この初来日は関西中心だった記憶が
あります。しかし、あの禁止事項
だらけの両親の目を盗んで行った
だけに必死でした。
正確にはブラックモアズ・レインボー
でした。
メンバーが「おおお!」ですから
行かなくてはと思いました。
寝ないで深夜ラジオで情報収集していた
時代です。
生でRainbowの黄金メンバーを
見れたので今でも鮮明で強烈です。
リッチー・ブラックモア
ロニー・ジェームス・ディオ
コージー・パウエル
初来日で見れて公演場所によっては
「Stargazer」を見れなかった会場
アンコールのなかったのもあったそうです。
懐かしい1976年にこのライヴに
行っているということは
その4年後にはEpic sonyと専属
契約してアルバムを1枚数千万以上かけて
制作しリリースしたことになります。
当初は5枚の制作契約がありましたが、
残念なことに3枚は多額の制作費と
ミュージシャン達のおかげで
素晴らしいアルバムを作れたものの
プロモ費用など事務所に黙って使い込みされ
製作費・プロモ費がなくなり活動できなく
なってしまい苦労の連続でした。
毎日CMソングを作り
締め切りに追われるなんて
想像もしていなかった年齢です。
私にとって、まさかのデビュー前で
諦めることに慣れている身としては
この初来日のRainbowのライヴは
その時の細かい記憶が細々残って
いて、スーパーボーカリストが
運んでくれる過去や素敵な思い出は、
沖縄ならではだと思います。
とっても鮮明に細かく蘇りました。

 

私は、過去一人でライヴをやったのを
思い出しました。
デビューを判断する弾き語りライヴです。
(今思うとアレは、そうだったと…)
できればバンドやりたいけれど、
何せ、私一人で どうしたらいいか
わかりません。
希望を言えば、沖縄で また
アルバムを作れたらなんて思います。
ライブは小さな所で弾き語りかな…
それでも叶ったらラッキーなのかな。
往生際が悪いのでしょうか。
その前にリリースしてない音源を
どうするか…
自分が、これから どうできるかとか
コツコツに付き合ってくれる仲間が
出来たら、オリジナルアルバムが
6枚EpicやAVEXからリリース、配信
されているので、過去は
過去として一緒にやってくれて
オリジナルにこだわらず、
トリュビュート、皆んなが知っている
曲などやれるメンバーがいたら
いいなぁなんて思います。
沖縄に来て、こんなに音楽に対する
考えが変わると思っていませんでした。
沖縄へは観光でこられる方ばかりです。
本土では想像出来ない音楽に触れる事が
沖縄では体験できます。
観光だけでは勿体無いです。
ビックリすることの連続です。
Michiさんのお顔ライトで飛んでしまい
すみません。
2月16日は紫の50周年祭です。
嘉手納で行われます。
ゲストミューシャンも沢山出ます。
音楽は自分が活動できない状態に
付き合わされていても、
素晴らしいライヴは慰めと
元気をくれます。
もし可能なら沢山の人に
見て欲しい 50周年祭です。