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スーパーフード②

ここ沖繩は年明けから穏やかな

お天気が続いています。

 

果てしなく青い空には こんな雲が

東京だったら「うろこ雲」と思います。

秋になると見える雲です。

しかし四季がないので、1月に

このような雲が浮いていて

ふと見上げた時は妙に感じたりします。

 

沖縄のJAは、私にとって まだまだ新鮮な

驚きと、「ほぅ~!」となることで

いっぱいです。

前回は「長命草」の話を書きました。

今日は「ハンダマ」と書いてある島野菜

について書きます。

 

外見はこんな感じです。

 

地域ごとに違う名前で呼ばれている

ようです。

沖縄では「ハンダマ」

与論島では「パンダマ」

宮古島では「パルダマ」

沖永良部島では「ヌブシサギ」

熊本では「スイゼンジナ」

石川では「キンジソウ」

などなど色々あります。

 

日本へは中国を経て18世紀に伝わりました。

それぞれの地方ならではの食べ方が

あるようです。

 

この紫色の葉が、何となく食をすすめる気が

しなくて通り過ぎていました。

目の前を行くオバァがバサっとカゴに入れる

のを見て、見てくれで判断しては

ダメかもなどと思いました。

 

何となく疲労回復に効くなどという話は

知っていました。

民間療法で古くから、産後に良いだの

目やお肌に良いだの女性に有益な

野菜として知られている程度の

知識でした。

 

しかし……

本当にそれだけ?と思い

オバァがよく食するもの=身体に良い

と信じているので、ハンダマって

一体どんな成分が入っていて

どんな効用が実証されているのだろう

と疑問を持ちました。

 

ちょっと調べてみると、あらま。

この野菜って立派なスーパーフード

ではありませんか!!

 

スーパーフードとは食品の

マーケティング用語ですが

抗酸化作用が高いとか

健康上の利点を持っているとか

特徴があります。

 

グロテスクに感じる赤紫の葉には

アントシアニンが含まれていて

これには強い抗酸化作用があります。

つまり血糖値を抑える効果が

あるとされています。

 

当初「免疫力向上」のための研究で

「血糖値を下げる」ことが発見

されました。

ハンダマを粉末にして青汁のような

粉末にし、病院の薬と併用し飲み続け

ヘモグロビンA1cが正常値まで

下がった糖尿病患者さん達が

いるそうです。

 

糖尿病の患者さんなら、ご存知かと

思いますが薬を飲んで血糖値は

少しずつ下がりますが、一度

糖尿病になってしまうと

ヘモグロビンA1cが正常値まで下がる

ことは、ほぼありません。

血糖値って検査の前の食事で

下がった数値を出せますが、

ヘモグロビンA1cは、ごまかせません。

 

そしてハンダマには血圧を調整する

成分、GABAが多く含まれていて、

血圧上昇を抑える効果も分かって

います。

 

これだけでも生活習慣病が増えている

ご時世では ありがたい野菜です。

 

さらにハンダマは緑黄色野菜のひとつ

であり、βカロテンを豊富に

含んでいます。

βカロテンは体内でビタミンAに変換

され、活性酸素を抑え動脈硬化や

心筋梗塞などの生活習慣病から

守ると共に、皮膚や粘膜の細胞を

正常に保つ働きや免疫力を高める

働きもあります。

 

こう書くと良いことずくめですが

やはり調理法を知らないとクセがあって

食べにくい野菜かと思います。

刻むとモロヘイヤやオクラみたく

ヌルヌルネバネバします。

 

茎は硬いし、生で食べれても

ちょっと手を加えた方が食べやすいと

思います。

 

蒸すと食べやすいと思います。

サラダ、おひたし、味噌汁、天ぷら

スープ、炒め物などとして食されて

います。

 

こんな風に売っています。

 

食は健康維持には大切です。

まだまだ 色々あるので また書きます。

ネットは情報で溢れていますが、

実際 目にしないとピンと来ない部分が

あります。

 

特に食材など手に取って、どんな物かを

知ると、こちらも捉え方が違ってきます。

美味しく健康維持、健康を目指すの

心がけでいけたらと思います。