この時期、積雪のニュースが
ある一方 ここ沖縄は まだまだ
日中は暑くて半袖です。
東京と大きく違うと感じることは
気温や湿度が高いというだけでなく
その寒暖差の小ささや
気温の下がる時間帯が違うことが
あげられます。
東京に住んでいた頃、気温は日没後
から段々下がり、深夜を過ぎて
明け方が一番下がります。
つまり深夜の体感温度より明け方
は、もっと冷えると予想して
お布団をかけたりしていました。
それが沖縄は深夜に冷え込みを
感じ、そのあと徐々に気温が
上がっていきます。
沖縄の冷え込みと書いても、本土から
みたら決して寒いうちに入らない
のですが、この気候に慣れると
「おっ、冷えてきた!」なんて
感じるようになります。
深夜の体感温度より下がらないという
生活に慣れると、被って寝るお布団も
わかってきます。
今まで冷えてきたと思って、お布団を
被って寝ていて明け方 暑くて目を
覚ますということが何度もありました。
まだまだ新鮮な驚きがあります。
そんな私ですが、沖縄は 少し行くと
すぐ海なので外に出ると
坂道を車で走っていると正面に
エメラルドや青い海がせりあがって
見える景色があり嬉しくなります。
時間があると海辺に行きます。
昨日は 夕焼けが綺麗でした。
日の出を見るなら太平洋。
日の入りを見るなら東シナ海。
そんな感じです。
昨日 立ち寄った海辺は私が
よく通る場所です。
太平洋側です。
あまりに夕焼けが綺麗で潮風が
心地良いので陽が沈むまで
ぼーっと眺めていました。
海と空の色の変化が、まるで
大きなドームの光のショー
みたいです。
こんな風に空の色が変わっていきました。
潮風にはメンタルの浄化作用があると
何かで読んだことがあったので、
なるべく潮風に当たるようにしています。
「海気浴」っていうものがあるのを
知りました。
『季節の歳時記』によると
「海気浴」とは海の近くで潮の香り
いっぱいの空気を存分に吸い込み
リラックスすることだそうです。
最近、心身の健康を取り戻す方法
として見直されているとか。
昔は、浜辺で体調を整えることを
「潮ごり」「潮湯治」と呼んで
いたそうです。
『浜辺の誕生一海と人間の系譜学
・原著:Alain Corbin』によると
ヨーロッパでは今から250年前位に
病気を治すために冷たい海水に浸かる
ことが盛んに行われていたのですが、
次第に海水だけでなく海辺の空気
にも注目し始めて、ローレンという
医者が「海水にまみれて水辺を
動きまわり、海から蒸散するガスを
吸って暮らしている人々は、ほかに
例をみないほど長生きである」ことを
明かにしたり、インヘンホウスが
「海の空気は酸素をたくさん含む」
ことを明かにしたりして、
海水の効果から浜辺の空気の効果が
注目されるようになりました。
自然と時間があると海に足が向くのは
身体が心地良いと知っているから
でしょうか。
潮の香りにはヨード類などが含まれて
いて、甲状腺を刺激し、皮膚に張りや
潤いを与え、血行を促進します。
緑が多くて森林浴が出来る地域は
爽やかな気分になって良いなぁと
思っていました。
海に囲まれた沖縄は塩害が
多いなんて感じていましたが
良い面もあると思いました。
こうしてみると人間の身体って
本能的に身体に良いものを
嗅ぎ分けて、健康にプラスになる
ものに惹かれるのだと思います。
海は一面が染まった空が過ぎると
落ち着いた色になって
漆黒の空を待つ用意をしていました。