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女性のメガネへのヘイト

スルーしようと思っても どうしても
反応してしまうことってあります。
これはNHK NEWS WEBを見て、
「うっそ〜」と思った内容です。

 

『女性のメガネ禁止の職場がある』
『職場でのメガネ禁止は差別』
という類の内容です。
職業によってメガネの着用が認められない
というのは公のことなのでしょうか?
メガネ着用が認められなかったという体験談
は、企業の受付、エステテシャン、料亭
飲食店の接客、保育士など様々な職種に
及んでいるようです。

 

日本では女性の仕事という印象がある
客室乗務員もメガネ着用は禁止に
なっているという書き込みも目立ちます。
国内大手の航空会社に聞くと
社内規定で、女性だけでなく男性の
客室乗務員も業務中にメガネをする
ことを禁止していたそうです。
男性も禁止なので、ここでは差別とは
言えないようです。
理由は「安全上の理由から」。
広報担当によると、緊急時には
乗客にもメガネを外してもらう
そうです。
これも同じ安全上の理由から
だそうです。
機外の脱出といった緊急時に
備えてのことという説明をされると
あの首に巻いているスカーフみたいで
なるほど、と思います。
化粧品会社の美用部員も、お客様に
メイクを見て貰うことを考えると
メガネ禁止も理解できます。
しかしメガネを女性だけに禁止するのは
変だと思います。
企業側は女性の働きぶりではなく
女性のフェミニン(女性らしい)な
見た目に価値を見出している、
メガネをかけている人はフェミニン
とは正反対とされているという意見を
京都外語大の根本教授が述べており、
これは私も同感です。
このメガネ禁止令は海外でも
取り上げられています。
BBC放送では「職場での女性に対する
日本の“メガネ禁止“は反発を誘発。」

 

Quartsは「メガネは冷たい印象を与える」
日本企業が女性スタッフに禁じる理由。

 

フォーブス誌は「何を身につけろと
言わないで」と日本女性職場での
メガネ禁止に抗議。
ザ・ガーディアンは「日本女性たちが
職場でメガネを着用する権利を要求。」

 

親日家で日本に何度も来日している
シンディー・ローパーも批判の声を
あげています。
「メガネのおかげで効率的に仕事が
できる」とメガネ姿の写真をアップ。
さらに「この靴だから仕事中も
快適に過ごせる」とオックスフォード
シューズの写真も添え、日本企業の
ハイヒール強制に対して起きた
反対運動「#KuToo」もサポートしています。
このハイヒール問題は、仕事場で女性に
ハイヒールを義務づける服装規定の撤廃
を求める運動が日本国内で支持を
集める中、根本厚生労働相が、そうした
規定は「必要」な場合もあると容認した
ことで話題になっているものです。
女性が男性のようにかかとの平らな靴を
履いても無作法だと思われないように
したいというキャンペーンが
ネットでありましたが、
国内の就職活動では、かかとの高い靴
を履くことは ほぼ「義務」と
されているので、まだまだ女性と
男性の差別は至る所にあり、
根深いものを感じます。
世界経済フォーラムの
「世界ジェンダーギャップレポート」
では、日本は149位中110位で、
男女のジェンダーギャップが大きい
ことに言及しているメディアも
あります。
このレポートによると、日本は
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス
イタリア、カナダを含めたG7の国々
の中では最下位。
しかも、中国、インド、マレーシア
ネパール、ミャンマーよりも
ランクが下だという事実には
がっかりします。
現政権は女性のエンパワーメントを
訴え、女性活躍推進法を制定し、
「すべての女性が輝く社会つくり本部」
というものを設置しましたが、職場での
時代錯誤的な女性差別の現状を
見る限り、本当に女性を輝かせたい
のか疑問です。
ハイヒールを長年履き続けた足を
理解されているのだろうか?
メガネを禁止されて職場を辞めなければ
ならなかった人達を どう思う?
コンタクトも寿命があります。
私は角膜剥離になってコンタクトを
使用できなくなったことがあります。
女性の権利云々だけではなく
人間が もっと伸び伸びできるように
社会が動いてくれたらと思います。

 

日本は島国なので
様々なことにヘイトが向きます。
アメリカみたく職場での服装差別を
禁じる法律があるところまで
いかなくても、少しずつ男性優位が
時代に則していないことを、石頭の
男性陣に理解して欲しいです。
もっともコトワザに「三歩下がって師
の影を踏まず」がありますが、
「三歩下がって夫の影を踏まず」
(これは夫を立てていく、
とか、夫を狙った刺客に斬られないため
とか、夫が襲われた時に妻が後ろから
荷物を投げて擁護する距離を確保する
ためとか、それなりに意味があったと
言われています)と混同して、
男尊女卑みたいな響きになったように
思えます。
沖縄から東京に戻ると
アンダートーンの服やハイヒール
の女性が こんなに多かったかと
思います。
コンタクトの人だらけです。
就活ファッションで溢れる時期を
思い出して、ハイヒールで何社も
まわる女性たちが足を腫らさずに
済む日が訪れることを希望します。