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高齢者を どうしたいの?

私達は例外なく年を取ります。
2017年元旦時点で日本の人口は
1億2686万人でした。
たった1年で17万人少なくなり、
0.13%減少しています。
令和元年5月1日では
1億2618万人で前年度より
0.23%の減少となり
更に減っています。
この減少している人口の中で一番多いのは
「69〜69歳」で、戦後のベビーブーム
と言われる世代です。
また この年代のうち、特に人口が多い
1947年〜1949年生まれを「団塊の世代」
と呼びます。

 

団塊の世代は日本経済において
第二次世界大戦後の高度経済成長、
バブル景気を経験し
戦後の日本復興に大きく貢献してきた
世代です。
日本の医療制度上は、前期高齢者
に該当します。
「金の卵」と呼ばれ、工場や商店など
中小零細企業で大勢雇われ日本経済の
底を支えた世代です。
人口の推移は、この図でよくわかります。

 

明らかに高齢化が進み高齢者が増える
ことから、厚生省は介護の自己負担引き上げ
具体案をめぐる調整を本格化しました。

 

年を取ると介護保険、医療費は切実に
なります。
病院に行けばお年寄りばかりなのは
見ての通りです。
どこからお金を取るかとえば
老いた人間、社会的弱者からです。
お金持ちには、より優しく
貧困者には より厳しく…
意見を言うパワーも財力も体力も
ない存在は、まるで袋叩きです。
さらに、高齢化を踏まえた将来の
医療体制をめぐり、安倍総理大臣は
経済財政諮問会議で、持続可能な
地域医療体制を構築するため、
都道府県ごとに策定された構想に
基づいて、病院の再編とともに、
過剰なベッド数の削減などを
進めるよう関係者に指示しました。
(NHKニュース)

 

日本のために頑張ってきた高齢者に
対する扱いが、これですか……
具体的に全国424病院の実名公表
をして波紋が広がっています。
病院に入院させてもらうのも
大変になっている部分がありますが、
高齢者が増えるからと、その対応が
「過剰なベッドの削減」とは
考えたくない対応です。

 

病気になったら、どうしたら
いいのでしょう?
この考え方をすすめると
とんでもない事になっていきます。
いつのまにか改定があり、
知らないうちに社会的弱者が
切り捨てられていく…
都合が悪かったら辞任すれば
何でもありです。
追いやられていく高齢者をターゲット
に、詐欺も横行しています。
私は国は高齢者を どうしたいのか?
と疑問を持ったままです。
散々貢献してきた年代の人達を
老いたら用済み扱いですか。
年寄りを大切にする風潮は
薄らいでいます。
明日は我が身です。
このままだと淘汰したい目標が
あるかのようです。
高齢者にも「上流高齢者」なる
ものが出来て、そこに新たな
ヒエラルキーが出来上がって
しまうのでしょうか?