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飲む玄米の話

今は沖縄から これを書いていますが

ここに身内がいないので、いつまで

滞在するかなぁーなんて思いながら

書いています。

もしかしたら このままずっと居るかな
とか思ったりしますが、
成り行きに任せようと思っています。
で、第二の故郷となる沖縄を
この上なく愛する私としては
沖縄に来て出会ったスグレモノを
知ると ついつい書きたくなります。
沖縄のスーパーマーケットでは
普通に売っている飲む玄米があります。

 

玄米を毎日 せっせと炊いていた身と
しては最初は?でした。

 

見慣れると いつも当たり前のように
置いてあります。
試しに買ってみようと思うまでに
数ヶ月かかったという小心者です。
売り場で陳列されているのを
写真で説明すると、こんな感じです。

 

こんなに種類があるのです。

一体中に何が入っているのかと見てみると
うるま玄米だと、玄米・もち粉・片栗
白糖・黒糖・生姜・サンゴカルシウム
糖蜜・塩が入っています。
身体に良いものばかりです。
飲んでみると、少しトロリした感じ
があるのと飲みやすい適度な甘味、
爽やかな生姜の風味が残ります。
沖縄のソウルドリンクだそうです。
たとえば「ミキ」という飲み物は
缶に「飲む極上ライス」と書いて
あります。
少女が口の中で玄米を噛んで
発酵させるという「噛み酒」が
起源だそうです。
ミキとは琉球地域の神酒のことです。
神事用は神酒、市販品のミキという
発酵飲料と、ただの飲み物とは
違うようです。
14,15世紀ごろ琉球地域では、すでに
焼酎が輸入あるいは製造されていて
神事においては、海洋民族の酒とも
言われているクチカミ(口嚼)の酒
が主に神酒として使われてきました。
その後、人の唾液を利用するクチカミ
の酒に替わって、焼酎(泡盛)用の
麹菌が米や粟の糖化に使われた
可能性もありますが、焼酎作りは
琉球王朝により厳しく管理されて
おり、神酒造りには ほとんど
使用されなかったと考えられて
います。
18世紀になると、泡盛の神事への
利用はかなり普及してきますが、
なおもクチカミの酒や手作りの
神酒も供され、住民の地域社会への
帰属意識を高めてきました。
近代になり、クチカミの酒は急速に姿
を消し、現在は米・粟・甘藷・砂糖
などを原料にして、ミキサーなどの
機器を用いた、アルコール分の低い
神酒が多くの地域で造られ、一部は
市販されています。
さらに、市販のヨーグルトや乳酸飲料
が、神酒の代用に使われる地域も
あります。
この缶入りのミキは乳酸菌発酵飲料
で、うるち米を主原料に、
千切りや摺り下ろした生のサツマイモ、
砂糖を原料として用いています。
つまり、これらのノンアルコールの
飲み物は「米のヨーグルト」
とか「第四の酒」と
呼ばれることもあり、
アルコール発酵を伴う酵母は
関与していないため
アルコールは含まれていません。
発酵のための乳酸菌も
30種類程度の菌が見つかったと
する報告があります。
沖縄のマーケットに必ず置いてある
ことに納得です。

暑い気候にも良さそうです。

暑さでバテて食欲がない時も
ゴクゴク飲めます。
東京にいる親戚が夏バテして
食欲がなくなった時、送ったら
喜ばれました。
体調を崩して食欲低下時の補給、
毎日の栄養補給など役に立ちます。

 

家でも作れるレシピもあります。
見慣れると通り過ぎる、これらの
飲み物ですが沖縄ならではの
深い背景と歴史があることを知ると
これからも小さなことでも
見逃さず、見つけていこうと
思います。